今年度の“大仕事”を終えて

 三月です。多くの企業が年度末を迎えているこの時期、昨年秋から続いていた土曜日、日曜日の企業訪問も少なくなり、ようやく暦通りの休日をとれるようになりました。

 いわゆる年末年始よりも、年度末に一区切りという感覚を持つようになったのは、中小企業を支援する仕事をしているからかもしれませんが、昨年四月からの一年間が仕事上の大きなトラブルもなく終わろうとしているので、今期も頑張ったなとほっとしています。

 
 ほっとしたと言えば、先日、初めて経験する“大仕事”を終えました。

 私は昨年の夏から、神奈川県で三番目の政令指定都市に認定された相模原市の公的機関で、コーディネーターとして市内企業のご支援をさせていただいています。持ち前のフットワークの軽さを活かしつつ、自ら市内を動き回って、連日、異なる企業を訪問し、経営の現場で生じている様々な課題の解決に向けてコンサルティングを行うという、とてもやりがいのある仕事です。

 年度末を迎えるにあたり、私の携わるコーディネート事業について、市役所の管轄部署に報告する場を設けることになりました。一時間の報告会のうち、私の持ち時間は五十分程度。支援企業の事例紹介と、市への政策提言です。
 
 三時間のセミナーで講師デビューを果たした過去と比べれば、時間的な負荷は軽いはずなのですが、予算や政策を司る公的機関の方々を目の前にしての報告会では、未だかつてない緊張感を味わいました。会社員時代のクライアントへの報告会では会社の看板に助けられている部分がありましたが、中小企業診断士として、何をしてきたのか、そして何を伝えるのかが問われていると感じたのです。
 
 そんな状態で迎えた報告会でしたが、様々な方のおかげで事業自体がきちんと実績を上げていることもあり、出席者の皆さまからは概ね評価していただけたようです。ほっ。

 その場に集まってくださった十数名のうち、私が最年少かつ唯一の女性という状況でしたが、とりあえず、今年度の大きな仕事が、一つ、一段落したという達成感を覚えることができました。


 年齢も、性別も関係なく、目の前の物事に熱意を持って取り組めば、自ずと道は拓けていくものなのかもしれない、そんなことを改めて思います。

 家事や育児や仕事に頑張る皆さま、これからも信じる道を突き進みましょう。私も引き続き、頑張ります。お互いに、よく頑張ったこの一年を褒め合いつつ。
 
 そして、いつも支えてくれるたくさんの人々に感謝の気持ちを抱きつつ。    (山田かすみ)