先駆者たち

連日の熱戦が行われたロンドンオリンピックも今日が最終日。

今回もやはり女子選手の活躍が目立ちましたね。
サッカー、卓球、レスリング、バレー、競泳他たくさんの競技で
メダリストが生まれ、自己新記録が生まれました。

TVでもやっていましたが、頑張る女子選手を見ると私も頑張ろうと
いう気持ちになる、励まされる、という街の女性の声もありました。

男性に比較し、体格、筋肉量、スピードに劣る女子競技になんの
意味があるのだ、という一昔前の揶揄を一掃するパワーを感じます。

また、世界に目を転ずると、今回は史上初、選手を送り出したすべての
国、地域から女子選手が登場しました。
文化的、宗教的理由からスポーツをすること自体奇異の目で見られる
という世間と制度、心理的な壁を乗り越え、堂々と世界の舞台に立つ姿を
見ていて、それまでの苦労を思い、少し涙ぐんでしまいました。

考えてみれば、女子競技がこんなに盛んになったのはつい最近、
30年程のことです。

今回日本は奮いませんでしたが、女子のマラソンが正式種目として
オリンピックに採用されたのは、1984年ロサンゼルスオリンピック
から。それまでは、女子にマラソンは無理、とさえ言われていました。

生理学、心理学等スポーツ科学の進化、女子がスポーツに携わることに
よる市場拡大(経済的)効果、後押しをしていく制度や意識の変化等、
女子スポーツの隆盛にはさまざまは要因はあるでしょうが、
やっぱり最初に「私はやりたい」と思い、実行した先駆者あってこそ。

誰もまだ歩いたことのない地平に立ち、道を切り開き、伸びやかに、
軽やかに、素朴な動機と熱意をもって走り抜けた先駆者たち、
それを支援(応援)したひとたちがいたからこそ、と思います。

自分の仕事や役割に重ね合わせ、ここ数日そんなことを考えていました。

すべてのオリンピアンに拍手、それを支えた人たちに拍手、応援した
ひとたちに拍手、そして感謝を送ります。

(池田史子)