この春、労働関係法規の大きな改正が2つあります。
一つは、高年齢者雇用安定法。
これまでも65歳までの雇用確保措置はうたわれていましたが、この春からは、今までのように定年後に継続雇用したい人を選ぶことができなくなります。つまり、名実ともに「希望者全員65歳まで雇用」となるのです。
もう一つは、労働契約法。
同じ職場で5年を超えて働いている有期雇用社員(パートタイマーや契約社員)が希望したら、無期限の雇用にすることが企業に義務付けられました(実際に無期転換者が出るのは5年後からです)。
私は今、お客様に、この法改正について説明して回っています。
皆さん、まず「ええっ!」と驚かれ、そして困った顔をします。
気持ちは分かります。総額人件費のアップにつながりかねませんから。
でも、捉えようによっては、この法改正、企業の人事戦略を考え直すきっかけになると思うのです。
どの仕事を、誰にやってもらいたいか。
その仕事は、どれだけの価値があるのか。
それらを見直すことで、優秀な人材の確保ができるはずです。
…と思いつつ、必死で条文の解釈を追い、運用をイメージしているところです。
こちらも頑張らなければ。
(高橋美紀)
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