昨日は、さいたま市で行われている女性創業スタートアップ塾(創業塾)で講師をしてきました。
これから創業したい、創業すぐの女性たちが集まり、全5回の講義で事業計画書を作っていくものです。
今朝は、コーヒーを飲み一息つきながら、昨日一日のまとめをしているところです。
私はコーヒーが大好きで、高校生の頃から自分でドリップコーヒーを入れて飲んでいました。
豆はいろいろ試した上で、スマトラ・マンデリンをベースに、今のお気に入りは、ハワイ・コナ。
合わせて道具も試しました。
ドリッパーは、一つ穴のメリタや三つ穴のカリタ。ペーパーフィルターに布(ネル、麻)などです。
布フィルターは後始末が大変で、やっぱりペーパーかなぁ、と実感しています。
およそ100年前のドイツでも同じことを考えた女性がいました。
メリタ・ベンツは、夫のために毎朝コーヒーを入れていましたが、当時の入れ方は、布や網を使ったもの。
美味しく入れるのは難しく、コーヒー殻の始末も手間がかかりました。
あるとき、息子のノートの切れ端を見てひらめきました。
そうだ、コーヒーのドリップに応用できないか?
こうして底に穴の開いた真鍮製の器に紙をひき、コーヒー豆を入れて濾過するペーパードリップシステムが
考案されました。
メリタは、このアイデアを元に会社を設立、さらに息子のホルストが、逆三角錐の容器に溝を彫り、
一つ穴を開けたメリタ式ペーパーフィルタードリッパーを考案して、現在も続く大企業の礎となったのでした。
始まりは一女性のジャストアイデアが、こうしてひとつのビジネスとなり、今日の私たちの生活を豊かに、
便利にしてくれたことを知ると、スタートアップ塾でも同じことが起きるのでは、と期待が膨らんでいきます。
今あなたの考えていることを、ただのつまらない思い付きだからと捨ててしまわないでください。
ダメ元でいいじゃありませんか。アイデアを転がし、人に話し、夢を語ってください。
すべての始まりはそこからです。
未来のいつかに、あなたの顔が会社のロゴマークになるかもしれませんよ。
(池田史子)
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