我が家に、ニーさんがやってきた!

 

我が家に、ニーさんがやってきた。

 

日本に給与計算の仕事を学ぶためにやってくるベトナム人女性が、我が家にショートステイをすることが決まった。

 

彼女が日本で3ケ月学んで、学んだことをベトナムで同僚に教えるのだ。キャリアウーマン風女性を想像していた。

 

が、違った。

 

会社始まって以来の大きな仕事、社運を賭けた仕事を任されてやってきたのは、小学生のようなかわいい女性だった。化粧っ気がなく、小柄で、大きなくりくりとした目で、良く笑う彼女は、大変幼く見える。

 

えっつ?保護者なし、一人で日本まで来ちゃったの?という感じ。

 

 

 

しかし、彼女が実に優秀なのだ。まずは、日本語会話力。発音も抜群にいいし、日本人同士の会話の細かいニュアンスも理解している様子。主人によると、仕事でも実に良く出来るという。(主人の仕事の関係のご縁なのです。)

 

 

 

そして、大変努力家。夕食が終わると寝室でずっと勉強している様子。明け方まで、部屋に電気が付いている。聞くと、日本の労働法を勉強しているとのこと。教科書を見せてもらったが、理解不可能。これを外国語で勉強しているとはと驚く。

 

 

 

さらに、愛すべきキャラクター。良く食べ、良く驚き、良く喜び、良く笑う。

 

 

 

彼女が働いているのは、障害をもった人や、女性に働く場を提供している会社で、日本から経理、給与計算、データ入力等を受注している。日本からの進出が活発なベトナムでは、日本語の出来る人は、高級の仕事を得られるそうだ。しかし、彼女は社長の考えが好きなので、転職する気はないそうだ。ちなみに社長も障害を持った方。

 

 

 

彼女の送別会は、仕事で関わった人たち、みんなが号泣だったそうだ。短い期間で、周りの人々を魅了してしまったのだろう。

 

 

 

まだ20代前半のニーさん。こんなに優秀で、努力家で、高い志を持っているのだから、やがて、会社や社会をリードする立場の女性になるだろう。ベトナムの社会の変化に影響を与えるような女性になるかもしれない。結婚して、お母さんにもなるだろうか?

 

 

 

彼女の行く末を見守っていたいような、ベトナムに娘が出来たような心境である。

 

我が家の、寝る間も惜しんで遊んでいる女子大生にも、良い刺激になったであろう。

 

 

 

ニーさん、今度は私がニーさんの住むダナンに会いに行くからね。

 

(篠崎 利恵)